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大原野神社

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早尾神社から十輪寺へと周って、大原野神社へは後戻りするようですが、
バイクなので問題ありません。
止まらない限り、郊外の空気は涼しく、駐車にも困りません。
大原野神社の手前に、大原野神社の境外摂社である樫本神社があります。
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現在工事中で、ネット越しに中が空洞であることが確認できました。
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先に進むと、車道に面して大原野神社一の鳥居が建っています。
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扁額「大原野大神」が掛かっています。
大原野神社は、延暦3年(784)に長岡京遷都の際、奈良・春日明神の分霊を
勧請したのがはじまりとされています。
桓武天皇の皇后・藤原乙牟漏(ふじわらのおとむろ)が、
藤原家の氏神である奈良・春日神社への参詣が不便になるとして、
長岡京に置かれました。
平安京に遷都後、嘉祥3年(850)になって左大臣・藤原冬嗣によって
現在地に遷され、社殿が造営されました。
寛平7年(895)、第55代文徳天皇は、外祖父・冬嗣が果たせなかった
壮大な社殿を建立しました。
平安京の守護神として、二十二社に列しました。
平安時代には、大原野祭は官祭となり春・秋の二度には、勅使が派遣されました。
寛弘2年(1005)の、紫式部が仕えた一条天皇の中宮・彰子(しょうし)の行啓は、父・藤原道長も加り絢爛(けんらん)たる行列であったと伝わります。
足利家からの崇敬も篤く、室町幕府の祈願所となりました。
しかし、応仁・文明の乱で荒廃し、祭儀も行われなくなりました。
江戸時代の慶安年間(1648~1652)に、後水尾天皇により再建され、
現在の本殿はこの時に再建されました。
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短い石段を上ると二の鳥居が建っています。
100m余りの参道は、樹木に覆われ強い日射を遮ってくれ、
心地良い風が吹き抜けていきます。
セミの鳴き声さえ涼しく感じます。
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参道を進むと左側の奥に土俵が在ります。
ここでは、毎年9月の第二日曜日に「御田刈祭(みたかりさい)」の神事で
神相撲が行われます。
神相撲は、享保2年(1717)から続いている神事で、
京都市の無形民俗文化財に指定されています。
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参道を少し進んだ左側に、湧き水が出て「瀬和井(せがい)」と呼ばれています。
清和天皇の産湯に使われた清水とも伝えられています。
万葉集の編者であった大伴家持が愛飲したと伝わり、
数々の和歌にも詠まれている古くからの湧き水です。
往時は、もっと水量が豊富だったように想像されますし、
そうであってほしいとも思いました。
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瀬和井の向かいには、鯉沢池があり、文徳天皇が奈良・猿沢池を模して
造営しました。
瀬和井と同じ水系の水が引かれています。
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池には 睡蓮の花が見られます。
時々、牛蛙の大きな泣き声に驚かされたりします。
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鯉沢池には島があって、橋を渡ると地主神社の小さな祠があります。
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池の対岸には、若宮社があります。
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千眼桜は、樹齢約70年になる枝垂桜で、数日間しか咲かず「幻の桜」とも言われ、
運良く満開の千眼桜を見ることができたら、千願(せんがん)の願いが
叶うともいわれています。
千眼桜は1本の枝にぼんぼりのように花が咲き、眼がたくさんあるように
見えるところから、「千眼桜」と呼ばれるようになりました。
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手水舎にも鹿がいます。
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手水舎の先に三の鳥居が建っています。
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三の鳥居をくぐると右手に社務所が在ります。
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社務所の奥に区民の誇りの木に指定されたモミの大木が聳えています。
樹齢約450年と書かれています。
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狛犬の代わりに置かれている神鹿(しんろく)。
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中門は、簡素な形式の薬医門で、両脇に建つ東廊と西廊と併せて、
京都市の文化財に指定されています。
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本殿は、春日大社と同様に一間社春日造の社殿が4棟並んでいます。
春日四神が、それぞれの社殿に祀られています。
擬宝珠に文政5年(1822)の銘があることから、この時期に再建されたか、
大改修を受けたと考えられています。
本殿も京都市の文化財に指定されていて、
中門も本殿と同時期に建立されたと考えられています。
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中門を出て右側に進むと、言われのありそうな井戸が...
立て札の文字が読めなかったので、後で聞こうと思って忘れてしまいました。
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木にカタツムリとトカゲが昼寝をしていたようですが、
近づいたのでトカゲを起こしてしまったようです。
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井戸の奥には、手前から八幡社・稲荷社・八坂社と並んでいます。
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本殿の屋根が見えます。
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奥には神輿庫が建っています。
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参道の方に戻る途中に祓戸社(はらえどしゃ)があります。
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参道に戻り、少し下った燈籠に「花の寺、近道」と書かれた
案内板がありましたので、花の寺に向かいます。
続く

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