Quantcast
Channel: kor**kor*_ishik*r*のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 497

向日神社-その1

$
0
0
イメージ 1
向日神社が鎮座する向日山は、大歳神(おおとしのかみ)の子、
御歳神(みとしのかみ)が峰に登り、向日山と名付けました。
神は永く鎮座し、田作りを推奨し、やがて、
御歳神は向日神と呼ばれるようになりました。
向神社(むこうじんじゃ)の創建は、この伝承によるものです。
後になって、神武天皇が大和国橿原より山城国に遷り住んだ時、
神々の土地の故事により、向日山麓に社を建てて
火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)を祀られ、火雷神社が創建されました。
この両社は、同じ向日山に鎮座されたので、向神社は上ノ社、
火雷神社は下ノ社と呼ばれていました。
上ノ社は、五穀豊穣の神として、
下ノ社は、祈雨・鎮火の神として信仰を集めました。
長岡京よりも古い奈良時代の養老2年(718)、六人部氏(むとべし)が当地を賜り、
上ノ社の社殿が改築され、新殿遷座の際、玉依姫命(たまよりひめのみこと)と、
神武天皇が合祀されました。
鎌倉時代の建治元年(1275)、下ノ社が荒廃したことにより火雷大神は、
上ノ社に合祀され、以降四神を祀る、向日神社として今日に至っています。
イメージ 2
向日神社の鳥居には、「正一位向日大明神」の神額が掛かっています。
イメージ 3
イメージ 4
鳥居をくぐった所に、岐阜県揖斐川町春日の山中から掘り出された、
さざれ石が置かれています。
春日のさざれ石には、君が代の由来となったものがあります。
さざれ石とは、もともと小さな石の意味でしが、石灰岩が雨水で溶解して生じた、
粘着力の強い乳状液が少しずつ小石を凝結していき、
石灰質の作用によってコンクリート状に固まってできたものです。
イメージ 5
参道には、御影石が敷きつめられ、緩やかな上り坂が約200m続いています。
向日神社は、南北に延びる丘陵の南端にあります。
この丘陵は、古来より「長岡」と呼ばれ、
長岡京は、この丘陵に由来して名付けられたと推察されます。
参道の両側は、春は桜、秋は紅葉を楽しむことができますが、
自動車も通るのが残念です。
イメージ 6
参道を8割ほど進んだ右側に勝山稲荷社があります。
イメージ 7
勝山稲荷社-拝殿
イメージ 8
勝山稲荷社-本殿
勝山稲荷社は、江戸時代の正徳元年(1711)に創建され、
拝殿と本殿は国の重要文化財に指定されています。
イメージ 9
イメージ 10
勝山稲荷社の奥には元稲荷社があります。
イメージ 11
元稲荷社には、小さな狐像が数え切れないほど奉納されています。
勝山とは、豊臣秀吉が鳥居の前で休憩した時、
「あの森は何というのか」と鎮守の森の名を問うた。
「勝山でございます」と答えると、縁起の良い名だといって褒美を与え、
以後勝山になったという逸話が残っています。

続く


Viewing all articles
Browse latest Browse all 497

Trending Articles