絵馬堂の奥に入って行くと萬霊塔があり、梅林への看板が見えます。
梅林の入口の門扉はまだ閉じられていましたが、イノシシに出会わぬように
祈りながら中に入りました。
梅の花は見頃で、ゆっくりとしていたいのですが、列車の時間も気になります。
梅林の先から奥の院へ行けるそうですが、約50分ほどかかるそうですので
奥の院の参拝は取りやめます。
梅林から戻り、萬霊塔の横を奥の方へ進むと大願塔の上の方に出ます。
大願塔は、開創1400年記念事業として新築されたもので、
大願塔は、開創1400年記念事業として新築されたもので、
かつて中山寺に存在していたとされる大塔(5間ある多宝塔)を再建したものです。
堂内には位牌室や祈祷室などがあります。
大願塔から大師堂の方へは緩い下り坂になっています。
坂道を下って来た所に多くの石仏が祀られています。
石仏群の先は広場になっています。
広場の端の方に祠がありましたが、何も記載が無く、
祭神等は不明です。
大師堂は、弘法大師が祀られています。
大師堂の前には、弘法大師像が建立されています。
大師堂の横には厄丸大明神の新しそうな祠があります。
石室と思われる前に地蔵が祀られています。
大師堂の前方に完成したばかりの五重塔が建っています。
五重塔は、天上世界を象徴するという鮮やかな瑠璃色と、
五重塔は、天上世界を象徴するという鮮やかな瑠璃色と、
黄金の相輪が眩しく輝いています。
近々落慶法要が営まれるそうで、新築の木造五重塔が見られる機会は
近々落慶法要が営まれるそうで、新築の木造五重塔が見られる機会は
滅多にありません。
五重塔の前から本堂を俯瞰します。
本堂の大きさを改めて認識できます。
五重塔から石段を下って来た所に護摩堂があります。
護摩堂は、桃山時代の建築様式を遺した貴重な木造建築として、
兵庫県の文化財に指定されています。
本尊は、平安時代後期作の不動明王で、矜羯羅童子(こんがらどうじ)と
本尊は、平安時代後期作の不動明王で、矜羯羅童子(こんがらどうじ)と
制吒(多)迦童子(せいたかどうじ)を両脇に従えています。
また、須弥壇(しゅみだん)の上には中尊の不動明王・降三世明王
また、須弥壇(しゅみだん)の上には中尊の不動明王・降三世明王
(ごうざんぜみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、大威徳明王、
金剛夜叉明王の五大明王が祀られています。
護摩堂の右側に開山堂があり、聖徳太子が祀られています。
聖徳太子の名称が使えなくなるのか心配です。
開山堂の奥にエレベーターの乗り場があります。
現在の本堂は慶長8年(1603)、豊臣秀頼が片桐且元(かたぎり かつもと)に命じて
再建されました。
寺伝では、聖徳太子によって創建された日本最初の観音霊場とされています。
寺伝では、聖徳太子によって創建された日本最初の観音霊場とされています。
『14代仲哀天皇の先后大仲津姫は、この地方の豪族大江氏の娘で、
香坂(かごさか)、忍熊(おしくま)の皇子があった。
後の后は神功皇后で、15代応神天皇の母である。
仲哀天皇が亡くなったあと2人の皇子を支持する派と、神功皇后派が対立し、
後の后は神功皇后で、15代応神天皇の母である。
仲哀天皇が亡くなったあと2人の皇子を支持する派と、神功皇后派が対立し、
天下を二分するほどの騒ぎになった。
戦いがはじまろうとした直前、兄の香坂皇子は狩場でイノシシの牙にかかって
戦いがはじまろうとした直前、兄の香坂皇子は狩場でイノシシの牙にかかって
不慮の死をとげてしまった。
一説にはイノシシの皮をかぶった、皇后派の刺客に刺されたともいわれている。
戦いがはじまったあと忍熊皇子の軍は利あらず、ついに近江の琵琶湖に
一説にはイノシシの皮をかぶった、皇后派の刺客に刺されたともいわれている。
戦いがはじまったあと忍熊皇子の軍は利あらず、ついに近江の琵琶湖に
追いつめられて、やがて皇子は入水して果てたのである。
夫帝と皇子ふたりを失った大仲津姫が、孤独の余生をどう送り、
夫帝と皇子ふたりを失った大仲津姫が、孤独の余生をどう送り、
命を受けた聖徳太子は、この地を訪れて堂塔を建立し紫雲山中山寺と名づけた。
これがこのお寺のはじまりである。』
これがこのお寺のはじまりである。』
本尊は十一面観世音菩薩であり、インドの勝鬘夫人(しょうまんぶにん)の姿を
観音の三十三権変化身を表象し、真の三十三所巡拝と同じ功徳がえられると
云われています。
普段は秘仏となっていますが、正月三ヶ日と毎月18日に開扉されます。
普段は秘仏となっていますが、正月三ヶ日と毎月18日に開扉されます。
本堂の前には、賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)が安置されています。
本堂前の石段を下ります。
紫雲閣にある納経所で朱印を頂き、中山寺を後にしました。
午前9時、西国二十五番・清水寺へ向かいます。
続く。
午前9時、西国二十五番・清水寺へ向かいます。
続く。